万引生活の果てに…生活必需品に「こんなモノに金を使わなきゃいけない」と感じるまでに
【第2章】罪の後も生きる(1)
「お客さん、お会計が済んでない商品をお持ちですよね」
制服姿の警備員に後ろから手首を強く掴まれた。最初にふと頭に浮かんだ言葉は「この警備員、俺と同年代だな」だった。行きつけのイトーヨーカドーでの出来事である。
村田幸治さん(仮名=65)は、自嘲気味に口元を緩めなが…
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