アナタは「話しかけやすい上司」ですか…“パワハラ未満”でうつ病が蔓延?
「心が折れそうなビジネスマンが読む本」(SB新書)などの著書があるジャーナリストの中森勇人氏は「私自身、うつ病を患った経験から、話しかけやすい上司・先輩の存在は大きいと思いますね」と、こう続ける。
「うつ病は積み重ねでなるもの。悩みを打ち明けられる相手が職場にいるだけでガス抜きになりますし、予防につながる。うつ状態になって産業医に相談する場合もあるでしょうが、受診するとなると、医師に最初から経緯を話さなくてはいけない。イチから繰り返し説明しているうちに、嫌な記憶がフラッシュバックして、逆に気持ちが落ち込んだりするんです」
診療時間にも限りがあるし、医師にうまく説明できない自分がもどかしくなることも。それがストレスになって症状が悪化したりするそうだ。
「うつっぽくなると、人間関係に関しても視野が狭くなりがちですが、利害関係の薄い他部署の先輩・同僚に相談したっていい。経緯を知ってくれていて、いちいち説明しなくても分かってくれる。そんな存在が会社にいてくれることが一番の“薬”になるんです」(中森勇人氏)
アナタは話しかけやすい上司ですか?