いい子をやめて自分軸で生きる「他人の顔色をうかがう」信念を書き換える
「信念」と耳にすると、ポジティブな印象を抱く人は多いはず。しかし、「信念によって、自らを生きづらくさせてしまうケースがある」と語るのは、精神科医の山下悠毅氏だ。信念が変われば思考が変わり、行動が変わる。あるべき心の持ちようを聞いた。
「もしあなたが、『生きづらい』と考えているなら、いい子でいることをやめてみましょう」
そうアドバイスを送るのは、ライフサポートクリニック院長の山下医師。同クリニックは、認知行動療法や運動療法を活用し、「お薬だけに頼らない治療」を心がけている心療内科でもある。
■本当の自分が分からない
「いい子をやめるとは、他者からの評価ではなく自分軸で生きる──という意味です。いい子であるデメリットは複数ありますが、1つあげるとするならば、いつも相手の言動に気を使っていると、『本当の自分』が分からなくなることです」
他者を気にするがあまり、ひとりになると「何をしたらいいか分からない」「自分はいったい何者なのか」と戸惑ってしまう人は少なくないはず。何かと「ご機嫌取りをしてしまう」というケースも、結局のところ他者を意識しているからだ。