馳知事は知っているはず…自然災害に備え“喫緊の課題”と策定していた「石川県強靱化計画」の中身
「全く遅いとは思っていません。同時に、これだけの大規模な災害で避難所や被災した市や町の役場を丁寧に回る必要があると思っています」
「県庁に情報が集約されるので、適時適切に指示を決裁しなければいけません。なので、私も1月1日から24時間、知事室に滞在しております。そこは順調にいっていると思っています」
最大震度7を記録した石川県能登半島地震から2週間余り。14日に岸田文雄首相(66)に同行し初めて被災地を訪れた馳浩知事(62)は、記者団から「なぜ、これまで被災地に行かなかったのか」と問われると、ややいらだちを見せながら、こう答えていた。
SNS上で《馳参じない馳知事》などと揶揄する声があがっている馳知事だが、被災地や避難所で今もなお続いている混乱ぶりを見ていると、現場で真っ先に陣頭指揮を執るべきトップとしての動きが鈍い──といった指摘が出ているのも無理はなさそうだ。
知事選でも公約として「自然災害から守る県土強靱化」を掲げていた馳知事。とすれば、防災に対する意識は高かったはずで、「石川県強靱化計画」も知っていて当然。