「BAさんの接客が苦手」ですが何か? 【エトヴォス】3,300円の新作アイシャドーでまさかのアプデ
エトヴォス初のリキッドアイシャドーを購入
【日めくりコクハク】
久しぶりにアイシャドーを新調しました。気になっていたETVOS(エトヴォス)のミネラルウォータリーシャドーです。
全4色、価格は3,300円(税込み)。5月1日に発売されたばかりのエトヴォス初のリキッドアイシャドーで、40代のくすみ気味&お疲れ顔をパッと明るくしてくれそうな上品なパール感が気になっていました。
肌にやさしい美容保湿成分配合、石けんでも落とせるといったスペックにも心惹かれたものの、「全色買い」とか「はずれナシ」とか「オール集める勢い」とか。決め手に欠ける商品レビューが乱立し、気軽にポチっとできませんでした。
“大人買い”できるほど手軽な価格でもないし、わたしは何本も何色もいらないし。うーん…迷ったときは実物を見て買うに限る!
というわけで、仕事の打ち合わせ後、都内のあるコスメカウンターに寄った際のお話しです。
BAさんの接客が苦手なワケ
デパコスコーナーに寄るゼ。と、意気込んでみたものの、BA(美容部員)さんの接客がどうにも苦手。ひとりでこそっと手の甲に試し塗りしては悶々していると、20代の若いBAさんから声をかけられました。「お時間あれば、実際に試してみませんか?」と。
来た来た来た。「大丈夫です」と断るか迷ったものの、物腰の柔らかいBAさんだったのでお願いすることに。
“女優ライト”の前に借りてきた猫のように座る私。恐るおそる鏡に映る自分の顔を見れば、打ち合わせでコーヒーを飲んだ口元はリップが完全に落ち、ファンデーションも汗で流れ、いや~な皮脂が浮き上がっている。目の下にはうっすらとクマまで…。
お疲れ顔の自分を直視する苦行
試した商品は買わなきゃいけないと思わせる雰囲気だけでなく、鏡にまざまざと映し出される自分のお疲れ顔と否が応でも直視しなければならない苦行。ああ、これもデパコスのコスメカウンターが苦手な理由だったと耽っていると、BAさんが目の前のお疲れ顔を鏡越しにのぞき込みます。
「よろしければ、手鏡をお持ちになってメーク方法をご覧になりませんか?」
「このシャドーはたっぷりと乗せていただくことをおすすめしています」
「指のはらでやさしく伸ばしていただくと、さらにヨレにくくなります」
決して押し付けがましくなく、紋切り型でもなく。丁寧に無駄なくアイメークを施していきます。40代女のお疲れ顔はものの5分もしないうちにみるみると血色を取り戻し――。
お試しメークで「ピーチベージュ」を即決!
「いかがでしょうか?」
お、いい感じ。ナチュラルメークが好みのため、全4色の中でもっとも薄づきなソルベパールを狙っていましたが、4色いずれもお試しさせてもらい、しっくりと来たのは、ピーチベージュ。ヘルシーなピンクコーラルでした。
「よろしければ…」と提案してくれた目元周りのメーク直しもお願いすると、自分では選ばない明るいオレンジ系のアイブロウやマスカラなどを駆使して、ささっと仕上げてくれて、はい終了。生き返ったよ、わたし。
最後に「気になる商品はありますか?」とお決まりの営業トークはありましたが、「きょうは大丈夫です」と返せば、それ以上の“押し”はなし。
自己流になりがちなメークの仕方が、アップデートできました。丁寧に、そして、正しい商品知識を持ってメークをすると、たとえメスを入れなくても変われるのだなあとしみじみ。思い切ってBAさんにメークをお願いしてよかった!
苦手意識を解放してみる?
3,300円のアイシャドーで、メーク方法だけでなく、まさかのメンタルもアップデート。苦手意識が先行し、敬遠しがちなモノやコトの棚卸しも悪くないな。ちょっと大げさですが(苦笑)、そう感じた5月のある日でした。
最後になりますが、エトヴォスのミネラルウォータリーシャドーは全色ニュアンスカラーです。似合うか、ビミョーかは、肌色のトーンやヘアカラーなどあらゆる要素が絡んできそう。
テクスチャーもやや独特なので、気になる方は店頭で実物を手に取ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、想定外のアップデートも叶うサプライズがあるかも。
(編集O/コクハク編集部)