著者のコラム一覧
児玉一希株式会社RES 代表取締役

1991年生まれ。東京都立川市出身。東京都立大学(旧首都大学東京)卒業後、2014年リクルートグループへ入社。2016年に転職をきっかけに金融教育業に携わり、自身も投資家に。仕事をしながら無理なくできる長期投資スタイルを確立し、経営者・上場企業役員・医師など指導した個人投資家は2万名に及ぶ。運営するYouTubeチャンネルは2021年9月の開設から2年半で登録者数20万人に到達。大型株のスイング、グロース株投資、デイトレ、FX、日経先物、不動産REITなど、投資について幅広い見識を持ちつつ、初心者にすすも分かりやすい説明と指導方法が好評を得ている。YouTubeの実績に加え、2023年3月に出版した初の著書『株式投資2年生の教科書』(出版:Gakken)や2024年3月『高配当10倍株投資 「高利回り×高成長」で資産を4倍速で増やす! 』がある。YouTubeチャンネル「Trade Labo【高配当・増配株チャンネル】」:登録者数21.7万人。(2024年5月17日現在)

お金の専門家が米国旅行から考えた「金融株」が“追い風”の根拠

公開日: 更新日:

 今年5月に米メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャーズの試合を観るため、サンフランシスコ、サンディエゴ、ロサンゼルスの3球場に行ってきました。どこも満員でしたから、やはり大谷翔平効果があるのでしょう。その一方で街中を歩いてみると、例えばショッピングモールとか、ロサンゼルスの中心部の大きい商業施設は、半分くらいテナントが閉まっていて、景気がいいという感じはしませんでした。

 日本でも都市部を中心にホームレスを見かけますが出会う頻度が比べ物にならない。調べてみると、米国のホームレス人口は60万人以上。アメリカ経済は強いと言われてきましたが、個人によって状況が違い過ぎて分断されているように感じます。

 ホームレスが増えた背景として、考えられるのは、コロナ禍の時に多くの失業者が出たため、米国政府を中心に行った財政出動と、中央銀行の金融緩和が影響しているのでしょう。

 お金のばら撒きによって資産価格が押し上がり、あらゆる物にインフレが波及しました。その状況に一般の人々が全くついていけていない。賃金は大して変わらないのに、都市部では住居費が爆上がりしたり、生活がかなり厳しくなっている状況です。

 数字上、アメリカの経済は強くて、株価も上がっていますが、人々の生活が豊かになっているかというと疑問です。例えば強いドルを持っていざアメリカで生活しても全然住みやすくないと思います。

 ちなみに日本の約3倍の物価高は実感します。スターバックスの一番小さいコーヒーは5ドル(約800円)です。日本の有名なラーメン屋さんにも行きましたが3200円。円安の影響もありますからなおさら。ドジャーズの球場内で缶ビールが20ドル、3000円でしたからね。東京ドームはだいたい一番高くて1000円です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    ふざけるな、石破政権もサラリーマン増税かよ!潰れたはずの「退職金課税」政府税調で再浮上

  2. 2

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  3. 3

    玉木雄一郎氏に「包囲網」…“グラドル不倫”騒動収まらず、自民・立憲・財務省で思惑一致

  4. 4

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  5. 5

    ダイエー、イトーヨーカ堂…日本の小売りを支えた都市型総合スーパーが衰退した理由

  1. 6

    裏金自民「企業・団体献金の禁止」そっちのけで「個人献金の税制優遇」だあ?カネ集めのためなら“斬新策”次々

  2. 7

    斎藤元彦知事「百条委」の欠席理由「全国知事会」はそんなに重要? 自身の過去出席率は4割弱

  3. 8

    自民裏金議員12人が“ドサクサ復権”の仰天! 党役職抜擢の全員が政倫審での弁明は拒否した面々

  4. 9

    物議醸す石破首相の「座ったまま握手」は外務省の大失態! 外交デビューにミソ、元国際情報局長バッサリ

  5. 10

    1ドル=160円台の“悪夢”再来か…植田日銀「利上げは情勢次第」発言でズルズル円安に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動