田母神俊雄候補には「追い風」か…参政党代表・神谷宗幣参院議員が都知事選でモーレツ支援
火ぶたが切られた東京都知事選(7月7日投開票)。「普通の保守派の受け皿になる」と訴えて出馬した元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は20日の告示後、築地で第一声をあげた。
そこに駆けつけたのは、参政党代表の神谷宗幣参院議員。マイクを握って「メーク・トウキョウ・グレート・アゲイン。田母神さんには強い東京をつくってもらいたい」と支持を訴えた。つづく防衛省前での街頭演説にも参政党関係者が入り、一心同体の様相だ。陰謀論まで唱える反ワク政党と「普通の保守」とは相いれなさそうなものだが、「神谷氏の応援は党を代表したものではない保守として共鳴するものがあったから」(田母神陣営関係者)という。
田母神氏はかつて参政党のアドバイザーを務めていた。通ずるものがあるのだろう。気になるのは、参政党の存在が追い風になるのかどうかだ。
カルト問題に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏はこう指摘する。
「田母神氏は今年5月に日比谷公園で行われた大規模な反ワクチン集会に出席していた。これまでの経緯からいっても、主張が重なる部分があるのでしょうが、反ワクチンや陰謀論界隈にいるのはキワモノばかり。そこがクローズアップされれば、保守派の中でも浮いてしまいかねない。選挙戦ではマイナスに働くのではないか」
勝ちに行くなら、つるむ相手は選ぶ必要がある。