就職戦線で存在感高める「専門職大学」って何? ある学長に聞いた
しかし、社会が大きく変化し、新たな課題が次々に生まれるなか、大学の知と専門学校の技をどう組み合わせるかが問われるようになりました。特に重要なのは実社会との関わりです。例えばグーグルは、スタンフォード大学の学生プロジェクトとしてスタートしたことは有名な話ですが、日本でも同じようにビジネスに直結する学びの環境が求められています。
専門職大学はそうした社会的ニーズに応え、これからの時代を担う人材を育てるという使命のもと、教育界に新たに船出しました。
【Q】具体的にはどのような教育を行う学校?
専門職大学の大きな特徴は、実務家教員の存在と、長期インターンシップの必修化の2点です。
まず教員の4割以上は企業などで活躍した実務家であることが法令で定められています。最先端の知見やノウハウを持つ実務家から直接学べる環境は、専門職大学ならではだと思います。
もう一つ、インターンシップについては、4年制の場合は通算600時間以上が必須とされています。学生を長期間企業に送り出し、実社会での学びを教育課程に組み込む。大学と産業界が一体となって人材育成に取り組む姿勢のあらわれだといえます。