別府市ひき逃げ事件で重要指名手配の八田與一容疑者が逃亡を続ける目的は?
2年前の2022年6月、大分県別府市の交差点で、バイクに乗っていた大学生2人が車に追突されて死傷し、犯人が逃走するというひき逃げ事件がありました。この事件で八田與一容疑者(27)は、全国で初めて道路交通法違反で“重要指名手配犯”に指定されています。
指名手配は、逮捕状を発しても被疑者の居場所がわからない場合などになされますが、その中でも重大な犯罪に関しては“重要指名手配犯”とされます。現在、重要指名手配犯として情報提供が呼びかけられているのは11人ですが、八田容疑者以外の容疑はすべて殺人か強盗です。そこに道路交通法違反の容疑者が含まれているのは異様に思えるかもしれませんが、それは“公訴時効”との関係があると考えられます。
殺人などの「人を死亡させた罪であって死刑に当たる罪」については公訴時効がありません。しかし、ひき逃げのような救護義務違反の場合には、公訴時効が7年です。八田容疑者はすでに2年間逃亡しているので、残りは5年。早く見つけ出せなければ、処罰を受けさせることもかなわなくなってしまうわけです。