自然環境保護の時代になぜ…政府の「国立公園に高級リゾートホテル誘致」報道に異論相次ぐ
環境省の「国立公園の定義」にはこうある。
「日本を代表するすぐれた自然の風景地を保護するために開発等の人為を制限するとともに、風景の観賞などの自然に親しむ利用がし易いように、必要な情報の提供や利用施設を整備しているところであり、環境大臣が自然公園法に基づき指定し、国が直接管理する自然公園です」
同省が示すように国立公園は現在、「すぐれた自然の風景地を保護するために開発等の人為を制限」されている。
東日本大震災以降、原子力発電所に代わる電源エネルギーとして国立公園内の地下の地熱利用案が浮上したものの、開発計画がなかなか具体化しなかったのはこのためだ。その後、一部の国立公園で開発が認められるようになったとはいえ、許可されるには同省だけでなく、林野庁や地元自治体などの同意や複雑な手続きが必要だったはず。それがなぜ一転して、「リゾートホテルならOK」となったのか。
《神宮外苑の樹木伐採じゃないが、自然環境保護の時代に大型開発を認めるのか》