著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

批判多い「人質司法」に裁判所も正念場

公開日: 更新日:

 そうやって一人の人間を社会から隔絶し、罪を認めなければ釈放しないという非人道的な2択を迫り続けて自白を獲得する──それが、現在の日本の刑事訴訟法で認められた「人質司法」です。その手法を警察・検察だけでなく裁判所が追認し続けています。

「犯人が逃亡したらどうするんだ」と思われるかもしれませんが、刑事訴訟法が改正され、保釈中に被告人が逃亡した場合には刑罰を科すことができるようになっています。また、保釈後に逃亡しないよう、GPSや監督者制度も設けられました。

 今回のような保釈決定は、「異例」ではなく「当然」とならないといけないのです。保釈決定を出す裁判所は、はたして批判の多い「人質司法」とどう向き合うつもりなのか。従来の考え方を改めるべき正念場にきていると考えています。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった