静岡の防災意識は高かった! お盆真っただ中の「巨大地震注意」で水を差された現場のリアル

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マイノリティや小規模自治体に不安

 一方で、静岡全体が平穏に満ちていたわけではない。フィリピン出身の女性、プレリンダさん(62)は「日本語以外の情報が不足している。テレビの専門家の解説も難しいから、どれだけ心配したらいいかわからない」と片言の日本語で答えてくれ、その言葉には不安がにじんでいた。

 また、地域によっても状況は異なる。伊豆半島の最南端に位置する人口7400人の南伊豆町の町役場は、人手不足にあえいでいた。

「8日から、交代しながら2人組で24時間の情報収集体制を敷いている。他部署にも応援を頼んでいるが、小さな自治体では人員が足りないので疲弊してきている」(南伊豆町防災係長)

 災害への備えは平時から。防災意識の高い静岡を見て、改めて考えさせられた。

(取材・文=橋爪健太/日刊ゲンダイ)

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