石破首相の「応援効果なし」が35選挙区も…逆に9候補が衆院選終盤に失速し情勢悪化
27日投開票を迎える衆院選は各党とも接戦区の応援に幹部を投入し、ラストスパート。石破首相も25日午前の閣議後に羽田空港からチャーター機で青森へ飛び、3区、1区と立て続けに街頭演説をこなすと、青森空港から再びチャーター機で秋田入り。3区と1区でマイクを握り、分刻みのスケジュールで駆け回った。
15日の公示以降、石破首相は25日までに公認候補61人の応援に駆けつけ、北海道から鹿児島まで21道府県を移動。票の上積みを図ってきたが、効果には疑問符がつく。応援に入った選挙区の情勢を分析すると、終盤にかけて失速し、序盤の優勢から接戦、あるいは接戦から野党候補にリードを許すなど情勢が悪化した選挙区が目立つのだ。
■もはや、ありがた迷惑?
象徴的なのは、石破首相が第一声の場所に選んだ福島4区(いわき市など)だ。前職の吉野元復興相が解散直前に引退を表明。自民は元県議の坂本竜太郎氏(44)を擁立した。父は区割り変更前にかの地を含む旧5区で当選を重ねた故・剛二氏。親の七光もあって序盤は有利に選挙戦を進めたが、立憲民主党の新人・斎藤裕喜氏(45)の猛追を受け、横一線に並ばれた。