血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任
「浮かれた部分があった」──。躍進を遂げた衆院選直後、不倫相手の元グラドルと都内のワインバーで密会。7月下旬に地元・香川県高松市のシティーホテルで共に過ごした一夜も写真週刊誌「FLASH」にスッパ抜かれた。その人の名はもはや言うまでもなく、国民民主党の玉木代表である。
冒頭のように、謝罪会見では政界のキャスチングボートを握った「モテ期」到来に調子づいていたことを認めながら、元グラドルとの男女関係は「プライバシー」を理由に言葉を濁した玉木氏。実は今回の不倫劇、玉木氏個人の倫理観のみならず、率いる政党の「政治とカネ」の倫理問題も問われかねない。
国民民主は対象要件を満たし、毎年、政党交付金を受け取っている。今年の交付額は12億6300万円に上る。原資は全て国民の血税だ。使い道は特に制限されていないが、毎年、総務相に使途の報告書を提出する義務がある。それが「政党交付金使途等報告書」だ。9月末には前年分の報告書が公開され、総務省のホームページで過去5年分が閲覧できる。
玉木氏らが立憲民主党への合流を拒み、分党後に現在の国民民主を結成したのは2020年9月。以降の党本部の報告書を確認すると、「組織活動費」の一環でホテルへの支出が目につく。23年3月に東京「帝国ホテル」へ12万1840円、同年4月に赤坂の「アパホテル」へ7万3790円、22年8月に「キャピトル東急」へ5万7125円といった調子。
都心に限らず、22年10月には広島「ホテルグランヴィア」へ6万9400円、同年11月は沖縄「ルートイングランティア石垣」へ5万6400円など地方のホテルや予約サイト「一休」への支出もある。
いずれも「宿泊費」として計上し、23年までの約3年余りに計14件、総額は111万7372円に及ぶ。
国民民主の事務局によれば宿泊費は▼党役員・幹部の出張▼党所属地方議員や元議員が党の要請で上京▼党スタッフの出張・残業時──それぞれ宿泊を要する場合に支出。ホテルは事務局が手配し、「議員個人や事務所からの領収書は受け付けていない」(事務局関係者)という。