小型犬の「膝の皿の脱臼」は手術せずに済む可能性も…重要なのは生活スタイルの見直し

公開日: 更新日:

 では、どうするか。成犬になるころに発症したケースや、成長するにつれて外れる頻度が増えるケースなどでは、手術を勧められることが多い。先天的な異常だと、ペット保険の対象外のことが多く、購入時の事前説明がないと、ペットショップなどと手術費用の補償をめぐってモメやすいことでも有名です。このタイプの脱臼は、重症度に応じて5段階に分かれます。まったく外れないグレード0から常に外れた状態のグレード4で、一般にはグレード2から手術が推奨されます。

 ただし、私はグレード2や3でも、症状と生活スタイルによっては必ずしも手術は必要ないと考えています。重要なのは生活スタイルです。

 散歩で野原やドッグランを走り回ったり、フリスビー犬の大会に出たりするタイプは手術がベターですが、都市部の小型犬なら通常は散歩程度でしょう。そんな生活なら、体重を増やさない、ジャンプをさせない、なるべく走らない、といった簡単なことを守るだけで、手術せずキープできることが珍しくありません。また、光線治療器による理学療法で緩んだ靱帯の収縮性を強めてお皿が外れにくい状態に戻すこともできます。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  3. 3

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  1. 6

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  2. 7

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  3. 8

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上