ビジネス文書では「時下」と「時候の挨拶」は同時に使わない
ビジネス文書編(10)
前回は、「1~6月」の時候の挨拶をお伝えしました。今回はその続きです。
▽時候の挨拶
7~12月の時候の挨拶は<別表>の通りです。
■「時下」の使い方
「時下」とは、「現在の時期・この頃」という意味を持つあらたまった表現であり、時候の挨拶の代わりに使うことができます。ビジネス文書やフォーマルな手紙で用いられ、季節を問わず使えるため、とても便利な表現です。
◇「時候の挨拶」を使った場合
例)拝啓 早春の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
◇「時下」を使った場合
例)拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
「時下」を使う際の注意点は、時候の挨拶と併用しないことです。「時下、早春の候」など、「時下」+「時候の挨拶」のように二重で使うのは誤りです。どちらか一方を使いましょう。