避難所に入る時には真っ先に「大便」をすべき!まずは「出す」ことに集中して
②発災数時間後
東日本大震災から11日で丸14年が経過。今後、いつ来るか分からない大地震にどう備えるべきなのか。数多くの被災地でボランティア活動をしてきたタレントの清水国明に、前回の当欄で「発災直後」の対策をレクチャーしてもらった。今回は「発災数時間後」の対応だ。
避難して命が助かったら、まず考えなければいけないのは「体温維持」ですね。人間は体温が上がり過ぎても、下がり過ぎても死ぬ。だから、夏でも冬でもとりあえず重ね着を心がけるべきです。
大震災でパニックになると、緊張から寒さを感じないことがあります。でもなぜか体がガタガタ震えている。それは体温が下がっている証拠。ですから、避難所に行くにしろ、自宅で待機するにしろ重ね着に重ね着をして体温を保つことを意識する。暑ければ脱げばいい、くらいの発想の方がいいでしょう。
あとは「靴」です。先日、地震を疑似体験できる振動装置を搭載した「起震車」に乗って、テーブルの下にもぐると、テーブルの裏にスリッパがテープで留められていたんですよ。これはいいなと思いました。自宅で待機する場合でも、コップ一つでも床に落ちて割れてしまうと、たちまち危険地帯です。靴下をはいていても危ない。最悪の場合、ガラスを踏んでケガをして感染症になるケースもあります。歩けなくなったら避難どころではありませんから、これは避けないといけません。