大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ
会場内のデザインも、緊急時に人々が混乱に陥りかねない欠陥を持つ。
「パビリオンなどが密集し、迷路のように道が入り組んでいます。そのうえ、大屋根リングに囲まれており、どこから見ても風景が同じ。ヨーロッパの中世都市も似たような円形構造ですが、中心に教会などのランドマークがある。その目印となる施設が万博会場にはないため、方向感覚を失いやすいのです。しかもスマホ利用が前提で標識や案内板も少ない。緊急時は、どの方向に避難すればいいのかすぐには判断できず、右往左往してしまうでしょう」(森山高至氏)
■「群衆雪崩」のリスクも
夢洲はかねて地震や大雨など災害への脆弱性が指摘され、各国の要人が集まるためテロの標的にもなりかねない。
有事の際のパニックは必至。2001年の明石花火大会歩道橋事故では、狭い歩道橋に人が殺到し、「群衆雪崩」が発生。11人が圧死し、247人が重軽傷を負った。あの悲惨な事故から何も学ばないのか。