稼げる風俗嬢はインボイスに前向き 業界は戦々恐々だが…国税庁はニンマリ?

公開日: 更新日:

 世間を騒がせているインボイスが10月1日にスタートした。これまで消費税が免除されていた売上高1000万円以下の零細の個人事業主の2割が廃業に追い込まれるのではないかというシロモノだが、風俗業界も例外ではない。戦々恐々の嵐が拡大している。

「納税額が倍以上になってしまう。キツいですよ」と嘆くのは知り合いのデリヘル経営者。

「うちは月々の売り上げが1000万円。このうち女の子やスカウト、ドライバーへの外注費が600万円。消費税10%を単純計算すると100万円-60万円=40万円、年間で480万円を納税してきた。ところがインボイスがスタートすると仕入れ税額控除されていた60万円をお店が負担することになり、消費税額は100万円。年間で1200万円にもなっちゃうんですよ」

 もちろん、個人事業主であるデリヘル嬢やスカウトマンにインボイスをとらせて負担してもらえばいいのだが、現実問題としてインボイス制度に対応する風俗関係者なんてゼロに近い。全国に約40万人の風俗嬢(キャバ嬢を含む)がいるといわれているが、このうち自分で確定申告している女の子の比率は0.1%以下だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ