大阪市喫煙所整備の問題点(上)万博に向けて整備した313カ所の内訳と数字のトリック

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■全体の45%、140カ所はパチンコ店。一店舗で複数のケースも

「313カ所と言っていますが、重複がかなりあるのです。同一施設に複数の喫煙所があるケースや、民間指定喫煙所で無償開放しているところ(123カ所)と補助制度を活用した民間の指定喫煙所(119カ所)との重複もあり、これを除くと123カ所は60カ所となる。つまり313カ所というのは数字のトリックで膨れ上がっているもので、重複を除いた実際の施設数は241に過ぎないことを市の担当課長が答弁しています」(分煙問題を取材するジャーナリスト)

 問題はそれだけではない。313カ所のうち140カ所はパチンコ店に協力してもらったもので、ここも1店舗で複数の喫煙所を設置しているケースが一定数ある。また大阪24区のうち、パチンコ店への依存度が5割以上となっているのは、旭区(9カ所中7カ所)、東成区(12カ所中7カ所)、西成区(16カ所中11カ所)など6区にのぼる。ギャンブルをしない喫煙者や大阪を訪れた外国人観光客にとってパチンコ店の喫煙所という存在は分かりにくいし、入りにくい。それだけではない。ギャンブル依存症対策の観点からも問題視する声が上がっているのだ。

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