岸田首相が迫られる「大阪万博か、復興か」…ついに経済界の重鎮からも「延期」の声
防災の観点から中止一択
岸田首相は昨年の国会で、万博について「中止も延期も考えてはいない」と明言していた。震災対応を最優先するという言い訳が立つ今なら、万博の延期もしくは中止を言い出すのではないか。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。
「建築資材や人員のリソースは限定されています。万博と復興との同時並行が成り立つのか疑問である以上、新浪さんの発言は岸田首相にとって“追い風”でしょう。内閣支持率が凋落する中、万博の延期・中止は世論ウケするはずです。今回の震災では、軟弱地盤の被害も指摘されています。万博会場の夢洲は、まさに軟弱地盤。南海トラフ巨大地震は30年以内に70~80%の確率で発生すると予想されており、万博開催期間中が安全だとは限りません。防災の面から見て、万博はいっそのこと中止するべきです」
被災地を置き去りにして万博を強引に進めれば、それこそ世界の笑いものだ。