二階元幹事長の「政倫審」出席リスクに自民が戦々恐々…党内グダグダも、本人は意気軒昂
「与党が政倫審開催を前提に、予算案の衆院通過を野党にのませるか。それとも与党の足元をみて、野党が衆院通過前の政倫審開催を強硬に主張するのか。どちらにせよ、開催が決まれば、次は『公開か、非公開か』でひと悶着しますよ。政倫審の審査は原則、非公開。しかし、審査対象となる議員が公開を求めれば、その限りではない。野党に『非公開では国民に説明を果たしたことにはならない』と押し切られた場合、二階さんを出すワケにはいかないでしょう」(自民党関係者)
何せ、自派閥解散宣言の会見でも「派閥が悪いことをしているわけでもなけりゃ、金をごまかしているわけでもなんでもない」と言い放った二階氏のことだ。周囲が気を揉むのも理解できる。
「野党は『書籍代3472万円』の追及に手ぐすねでしょうが、本人には1ミリも悪びれた様子はない。購入本の内訳や領収書を堂々と公開したのも、その証拠。政倫審で『自分について書かれた本を配って何が悪い』とすごみ出したら、たまらない。党のイメージがこれ以上、悪化するのを恐れ、皆、体を張ってでも出席を止めにかかるんじゃないか」(ある自民党議員)
自民党内は「どうぞどうぞ」どころか、「逆ダチョウ」状態。国民には、政倫審での二階氏の「リアクション芸」を見る権利がある。