自民裏金の「使途」は「旧文通費」の領収書で“二重計上”か…立憲議員が予算委で指摘
■自民報告書で挙げられていた裏金の使途をめぐる疑問とは…
何を聞いても「お答えする立場にない」のであれば、答える立場にある「裏金議員本人」に政倫審に出席してもらう以外にない。衆参ともに1日も早く政倫審を開き、真相解明を進めるべきだが、この日の後藤氏の質問でもう一つ、重要な指摘があった。「使途」を巡る疑惑だ。
自民党の報告書では、裏金の主な使途として「事務費」「書籍代」「人件費」「通信費」などが挙げられていたのだが、後藤氏はこれらの項目が旧文書通信交通滞在費(現調査研究広報滞在費)と重なっているとして、「旧文通費で使った領収書ではないのか」「(裏金の使途と)二重計上しているのではないか」と問うたのだ。
国会議員に支給されている月額100万円の旧文通費は「第二の歳費」と呼ばれ、使途を公開しないカネとして問題視されている。すでに私的に支出して領収書が見つからない裏金の使途を隠す“アリバイ”のために旧文通費の領収書を提示していたとすれば大問題だ。
やはり、すべての裏金議員を政倫審に出席してもらい、洗いざらい明らかにするべきだ。