著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

公開日: 更新日:

 首都圏でディスカウントスーパーといえば、オーケー(横浜市)とロピア(川崎市)が双璧だ、といわれている。

 東京都、神奈川県の郊外部を中心に店舗展開しているため、2023年10月にオーケーが銀座に出店して話題をさらうまでは、確かにマスコミなどでの出番が少なかった。オーケーの銀座の成功に刺激され、ロピアも首都圏進出に本腰を入れる。

 ロピアは持ち株会社OICグループ(旧・ロピア・ホールディングス、川崎市)が運営する。持ち株会社が果敢にM&Aを仕掛けていく。

 最大の転機となったのは22年、上場会社を買収したことだ。埼玉県などでスーパーとホームセンターを運営するスーパーバリュー(埼玉県上尾市、当時東証マザーズ、現東証スタンダード上場)を子会社に組み入れたことだ。

 22年2月、スーパーバリューの主要株主から株式を譲渡された。当初、33.17%を取得し、第2位の株主となった。同8月、第三者割当増資で51.62%を支配し、親会社となった。

 さらに23年2月、再び第三者割当増資を引き受け、保有比率を66.61%に高めた。既存店を改修し、調達する商品も一部見直すなどし、競争力を高めたはずなのに、成果ははかばかしいものではなかった。

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