木原大臣が露呈したポンコツぶり 防衛省・自衛隊の隠蔽体質に他人事…答弁も屁理屈ズラズラ
なぜ、公表が遅れたのか。衆院安全保障委員会で問われた木原大臣は、自衛官が警察官ではなく「警務隊」に逮捕される仕組みに触れ、「防衛省・自衛隊の『逮捕』に対する意識が、政治・民間とちょっとズレていた」という謎めいた理論を展開。現場から報告がなかったと釈明し、「『逮捕は逮捕なのだ』と正したい」と意味不明の決意を示した。
しかし、そもそも警務隊を指揮・監督するのは防衛相だ。逮捕に至る捜査過程を知るべき立場にもかかわらず、報告を受けていなかったばかりか、逮捕事実を見落としていたことも質疑で判明した。
木原大臣が今月5日に防衛省の事務方から不正受給をめぐる処分に関するレクチャーを受けた際の資料には〈警務隊による逮捕者4名〉とハッキリ書いてある。読み飛ばしていたのではないかと野党議員からツッコまれると、「私に分かるように説明することが官僚の義務」と居直り。問題の資料を用いた説明が「数秒だった」と言い訳した。
逮捕者の未報告を「意識のズレ」という屁理屈で片付け、あまつさえ逮捕事実を見落とす――。これが日本の安全保障を担う大臣の実態である。いかに「文民統制」と程遠いことか。