代わりにハマったのがアナログなゲーム。中学時代には、スーパーロボット大戦のカードゲームに没頭し、「友達と腕を磨き、大人も参加する関東大会で優勝したこともあった」と語る。ゲーム仲間との交流で、多様な人とのコミュニケーション力が培われたという。
プログラミングを学ぼうと都立蔵前工科高校の電気科に進学。卒業後はゲームのプログラマーになりたかったが、求人はなかった。代わりに担任から勧められた、森トラスト・ビルマネジメントに就職した。05年のことだ。プログラミングともゲームとも関係のない仕事だった。 (つづく)
(ジャーナリスト・五嶋正風)