マクドナルドは売上高・営業益とも過去最高を更新も…カリスマ不在でブランドを維持できるのか
「ファストフードはランチ利用が主軸だが、マクドナルドは『朝マック』や『夜マック』などを強化し、幅広い時間帯で客を取り込んでいる。早朝、深夜まで営業し、競合より営業時間が長い。価格は昔より高いが、外食産業全体の値上げで相対的に割安になったことも影響している」(同)
マクドナルドのセットメニューはおおむね1000円以下。1000円超えも一般化している定食やラーメンと比較すれば安価だ。なお近年ではカフェ利用の客を増やすべく、ドリンクやスイーツを強化した「マックカフェ」メニューも強化している。
ちなみにマクドナルドの業績は、昔から伸び続けていたわけではない。10年度に5427億円だった全店売上高は、16年度に4384億円と低迷。この間に店舗数も3715から2911へと減少した。
「デフレ時代に安売りをしブランドイメージが低下した。集客でハンバーガーを100円以下に設定した期間もある。安さ目当てに集まるため客層は悪化。その間にサービスや清潔さなどの質も低下し、ビジネスマンやファミリー層が離れた」(小売りに詳しい大学教授)