憲兵隊は中野正剛をソ連のスパイだと信じ込まされていた
![大連-新京(長春)間開通で登場した満鉄特急「あじあ」号。同区間約700キロを8時間半で結び、颯爽と満州の荒野を駆け抜けた(1934年11月1日) /(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/261/555/450876c91de437b1295b1a1c0821b2b420190909131905824_262_262.jpg)
中野正剛の自殺に納得できない東方同志会の会員や中野に私淑していた門弟、あるいは東條の異様な弾圧を受けた民間人は、戦後に相応の仕返しを行った。そのことは密かに語り伝えられている。戦前、戦時下の弾圧が激しければ激しいほど、そのような不気味な話は異様さを伴っている。
私は、中…
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