著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

北京政府と広東政府の対立で「第三の革命勢力」が出現した

公開日: 更新日:
かって中国で行われていた首板の刑罰(C)Bildagentur-online/Universal Images Group/共同通信イメージズ

「五・四運動」は、中国の学生を中心に起きたナショナリズムの高揚運動であった。講和会議は日本の言い分を認める形になった。山東などの領有が認められたのである。北京の大学生たちは、全国の学生や労働者に向けて、5月7日の国恥記念日(日本に二十一箇条要求を突きつけられた日)を前に5月4日に…

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