岸田首相が予算成立後に「安倍派殲滅」解散を画策か…衆院で採決強行のウラ事情

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自分の不人気を棚に上げて逆ギレ

 自分の不人気を棚に上げて安倍派への恨みを募らせる岸田首相は、2月29日の衆院政治倫理審査会に出席した際、弁明の冒頭で「後来の種子いまだ絶えず」という吉田松陰の言葉を引用して謝罪。この言葉は、安倍元首相の葬儀で昭恵夫人も使っていた。参列者へのあいさつでこの一節に触れ、「種をいっぱいまいているので、それが芽吹くことでしょう」と語ったのだ。

「昭恵さんはいい意味で使ったが、岸田総理があえてマイナスの意味で使ったのは、安倍派に対する怒りのメッセージでしょう。政倫審が安倍元総理の肖像画がかかる第5委員室で開催されたことも、安倍派への当てつけのようでした。政倫審に出席した安倍派幹部は居心地が悪かったと思います」(無派閥の自民中堅議員)

 いま選挙になれば、ただでさえ安倍派議員は厳しい。しかも、近いうちに自民党は裏金議員の処分を決める方針だ。仮に「党員資格停止」処分の期間中に選挙になったら党の公認は出せず、安倍派はますます苦しい戦いを強いられる。

 常識で考えれば、この低支持率で議席を減らすことが確実なヤケクソ解散・総選挙に突っ込むことは考えづらいが、誰より愛着があったはずの派閥を真っ先に解散し、呼ばれてもいない政倫審に出席する岸田首相のことだ。ニヤニヤしながら衆院をいきなり解散することも十分あり得る。

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