衆院東京15区補選は候補乱立で誰も「法定得票」に届かない? 再選挙の可能性に自民ニヤリ
東京15区が再選挙なら3敗回避?
衆院選(小選挙区)の「法定得票数」は、有効投票総数の6分の1と定められている。「再選挙」は40日以内に行われる。最初の選挙の候補者でなくても立候補は可能だ。「再選挙」を実施しても、誰も法定得票数に届かない場合は「再々選挙」となる。
「再選挙」が懸念されているのは、候補者が乱立しそうなうえ、自民党が独自候補の擁立を断念したこともあり、圧倒的に強い候補が存在しないからだ。しかも、候補者それぞれが、そこそこの票を奪いそうなのだ。当初、小池都知事が率いる「ファーストの会」が擁立し、自民党が推薦を検討している作家の乙武洋匡氏が強いのでは、という見方もあったが、公明党が支援に難色を示したことで、混戦模様に拍車がかかっている。
自民党にとって「再選挙」は、悪い話じゃないらしい。
「トリプル補選のうち、自民党は東京15区と、長崎3区は候補者の擁立を諦め、すでに“2敗”が確定しています。唯一、擁立する島根1区も苦戦必至。最悪、補選3連敗になってしまう。でも、東京15区が再選挙になれば、3敗を避けられます。ダメージが違います」(政界関係者)
投票率が低くなると、「再選挙」の可能性が高くなるとみられている。