自民党の正体見たり!衆院補選“逃げるが勝ち”作戦の姑息 麻生副総裁「戦う覚悟」はどこへ?
共同通信社が3月9~10両日に実施した全国電話世論調査で、岸田内閣の支持率が20.1%と過去最低を更新するなか、永田町では4月に行われる衆院補欠選挙(16日告示、28日投開票)の「東京15区」「長崎3区」「島根1区」の3選挙区すべてにおいて「全敗するのではないか」という衝撃の可能性がささやかれ始めた。
3補選の執行事由は、「東京15区」が、東京・江東区長選で区議らにカネを配ったとして公職選挙法違反(買収など)の罪で起訴された前法務副大臣の元衆院議員、柿沢未途被告(53)の議員辞職、「長崎3区」も、安倍派(清和政策研究会)を巡る裏金事件で略式起訴された谷川弥一氏(82=自民離党)の議員辞職、「島根1区」は、細田博之前衆院議長(享年79)の逝去にそれぞれ伴うものだ。
議席を離れた3人とも自民党の「政治とカネ」を巡る事件や疑惑で注目された人物だけに、党が後継候補を擁立しても有権者らが厳しい目を向けるのは容易に想像がつく。このため、告示日まで1カ月と迫っても、党本部と各都県連の候補者調整が進んでおらず、「全敗」を指摘する声が上がったようだ。