保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(14)社会党委員長・村山富市の連立政権を支えた「戦争体験共有世代」

公開日: 更新日:
村山連立政権での3党首会談。右から効能陽平外相、村山富市首相、武村正義蔵相(1994=平成6=年8月7日)/(C)日刊ゲンダイ

 D群の中の村山富市首相も伴食宰相とはいえない。何しろ55年体制の与党と野党が連立政権を組んだのである。この事実は戦後日本の姿を解析するときの重要なヒントを与えている。つまり東西冷戦下の日本は巧妙な姿で、国際社会の一角に加わっていたことになる。言い方が直截的であるが、日本は擬態と…

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