連合東京が都知事選で小池氏支持へ…運動スローガン「連帯・共助・平和」はどこに
■「社会を変える」ために組織力を結集するべき候補者は誰なのか
連合が組合員を対象に実施した政治アンケート調査によると、2016年に立憲や国民民主の前身である旧民進党支持が39%、支持政党なしが35.6%だったのに対し、19年は支持政党なしが36%に増え、自民党支持も17.3%から20.8%に増加した。
毎日新聞は立憲関係者の話として、「自民支持が50~60%の民間労組もある」と報じていたから、連合東京が今さら態度を鮮明にしなくても、自民党東京都連が支援を打ち出した小池氏を支持するのは容易に想像できたことだ。
ストライキなどの労働運動が活発だった昭和の頃は、連合などの労組も選挙に一定程度の影響力はあっただろう。だが今や幹部らが組合員に発破をかけたところで投票行動を左右するほど大きな動きになるとは考えにくい。
それよりも、連合東京が小池支持を打ち出すことは逆に組合員の反発を買う可能性もあるのではないか。
連合東京が2024~25年に掲げた運動のスローガンは「連帯・共助・平和 ~社会を変える組織力の結集 こころをつなぐ運動の推進~」だ。ホームページをみると、労働条件の改善、向上や平和・人権を守る活動ーーとうたっている。