「都知事選」で前に出すぎ…自民vs都ファ“対立”に小池知事が「困惑」
裏金自民の執拗な抱きつきに、女帝は困惑しきりのようだ。東京都の小池知事は12日の都議会本会議で、都知事選(20日告示、7月7日投開票)への出馬を正式に表明する予定だ。悩ましいのは、裏金事件でボロボロの自民党との距離感である。3選を確実なものにするため、自民党の支援は得たいが、近づきすぎると裏金事件の影響で票が逃げていきかねないからだ。
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自民党は4月の衆院3補選で全敗、5月の静岡県知事選でも負け、現在、連戦連敗中。都知事選での敗北を避けるため、小池知事への抱きつきを画策している。
ただ、自民党の看板を掲げた状態だと、小池知事に支援を拒否されかねない。そこでひねり出したのが、小池知事への「ステルス支援」作戦だ。選挙期間中でも政治活動ができる「確認団体」を設置し、政党色を薄めた上で小池知事を支援する“奇策”である。小池知事が率いる「都民ファーストの会」と共に確認団体の枠組みに加わる腹積もりだ。
■「3選を自分たちの手柄にしたいだけ」
この姑息な「ステルス支援」作戦を巡って、早速、自民党と都ファの間で一悶着が起きている。都ファ関係者はこう憤る。
「確認団体を通じた支援策については、さも自民党が主導しているかのように語られていますが、全く違います。我々としては、初めから確認団体を設置し、陣営の“別動隊”として動かすことを念頭に置いていました。なのに、いつの間にか自民党が話を進めていることになっている。『自分たちが確認団体設置を主導している』とメディアにリークしているフシすらあります。要するに、彼らは知事が3選を果たした場合に、自分たちの手柄にしたいのでしょう。“ステルス破り”もいいところですよ」