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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

静かに始まった反トランプのレジスタンス…2.17「大統領の日」には抗議行動が全米で同時開催

公開日: 更新日:

 ニューヨークの中心タイムズスクエアで、不法移民の強制送還への抗議集会が開かれた。2月9日(日)のことだ。

 移民の街ニューヨークにはいわゆる不法移民が50万人以上住んでいる。その多くが中南米の圧政や貧困、ギャングの暴力などから逃れるためにアメリカ国境を越え、難民申請してその結果を待ちながら、レストランの厨房や建築現場などで働いている。この国の産業を支えているのは不法移民といわれるのはそのためだ。

 そんな彼らに対する移民執行局(ICE=アイス)の取り締まりが、トランプ大統領の就任以来格段に厳しくなった。新政権は1100万人もの不法移民を全員強制送還すると宣言している。市内で数十人が拘束されたというニュースや、近所で移民局の車を見たという会話が絶えない。彼らは誰かの友人であり同僚であり、家族でもある。この街は今、いつ誰が連れて行かれるかわからないという恐れに支配されている。

 集会には300人ほどの市民が集まった。第1次政権発足直後の大規模なデモに比べれば小さいが、参加者のほぼ全員が若者でその半数以上は女性だった。「強制送還をやめろ」「ICEは出ていけ」などのプラカードを持って行進する姿はエネルギーに満ちていた。

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