レ軍がフィルダー獲得 ダルにはキンズラー放出の痛手も…
エース右腕に心強い長距離砲が加わった。
レンジャーズは20日(日本時間21日)、タイガースから通算285本塁打を放っているプリンス・フィルダー一塁手(29)をトレードで獲得したと発表。レンジャーズのダニエルズGMは「我々が求めていた選手。一塁を任せたい」とし4番での起用を断言した。
フィルダーはブルワーズ時代の07年に50本塁打で本塁打王、09年に打点王(141)のタイトルを取った左の強打者だ。今季のダルは好投しながら打線の援護に恵まれず、0―1で敗れたのは4試合。これは1916年以降のア・リーグでは3人目の珍記録だ。ダルの巡り合わせの悪さを物語っている。言うまでもなく、長距離砲の加入で打線に厚みが増すものの、問題はフィルダーとの交換でベテランのイアン・キンズラー(31)二塁手がチームを去ることだ。
ここ数年、キンズラーは守備力の衰えが著しく、3年連続2ケタ失策を記録。今季はアの二塁手で最多の13失策と投手陣の足を引っ張り、来季、正二塁手に起用される若手のプロファー(20)に出番を譲る機会も少なくなかった。ベテランの移籍で守備の不安は解消されるとはいえ、ダルは精神的な支柱を失った。