巨人・高橋由伸に「引退」を撤回させた松井秀喜の“真意”
松井が引退した本当の理由は、プレーするチームがなかったからではない。その気になればマイナーでも日本でも、現役は続けられた。松井が現役生活に見切りをつけたのは、自分の能力の限界を悟ったからだ。
先輩の言葉に高橋の気持ちは揺れた。いや、正確に言えば、ガンガン揺さぶられた。出場は68試合にとどまったとはいえ6月に復帰して以降は打率3割3厘。まだ、結果はついてくる。松井のケースとは明らかに違う。
「(左ふくらはぎ肉離れの)ケガがあったからどうこうというのではなく、引退は何年も前から気持ちの中にあった。けれども、1年でも長くやりたい。自分の力を最大限に出したい」
高橋は20日、2000万円減の1億6000万円で契約を更改。松井の真意は、どうやら伝わったようだ。