メジャー7年、楽天1年の斎藤隆がマー君に語った「1年目の心得」

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■球威に頼ると苦しいピッチングに

 そして「日本でできたことを米国でも普通にやることの難しさは、日米でやった人にしか分からない」とこう言った。

「同じ野球といっても生活環境、文化、言葉、球場などは同じとはいえない。それにうまくアジャストしなければ、普通にはできません。岩隈や黒田が日本球界時代と同じことをこなしている凄さというものは、評価されるべきなんです。日本と同じパフォーマンスを出すことは本当に難しい。メジャーの打者はパワーもある、チーム数も多いから良い選手も多い。そんな中で、日本にいた時と同じプレーをするんですよ?」

 それなら田中は、日本にいた時と同じような投球がメジャーでもできそうだろうか。

「田中は変化球もいいですが、メジャーで最後に武器になるのはやっぱりコントロールでしょう。球威はメジャーでは普通より少し上、ですね。米国では剛球ではありません。田中は先発なので長いイニングを投げることを期待されています。日本ほどじゃありませんが、メジャーでも何度も同じ相手と対戦する。毎試合、球威に頼ると苦しいピッチングになるでしょうね。だからこそ、コントロールです。あれだけのボールを安定して投げ続けられる投手は、メジャーでも少ないですから」

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