中日・小笠原道大が振り返る「天国と地獄」の巨人時代
「プレーヤーとすれば、一軍でプレーできていないのは最悪だと思うでしょう。でも、自分にとっては最高の3年間だった。自分じゃなきゃ、あの3年は経験できないわけですから。それが今後に生きるわけだし、それを知らないでやめていく選手はたくさんいるわけです。すごい貴重な、最高の経験だったと思っています」
――統一球が11年から導入され、それとともに成績が落ちた。「統一球に対応できていない」などという声もありました。どう受け止めていた?
「それはね、否定も肯定もしない。現実を見れば、少なからずその影響もあったと思うし、一概にそればかりでもない。いろんなことが重なった結果でそうなって、逆に今があるということなので。そういう意味では、そういうことがあったから先が見えてくるし、自分の幅が広がったと思う。真摯に受け止めて、少しでも成長できたらと思っています」
――昨季6月、代打で2年ぶりに本塁打を打った。何か打撃で掴んだものはありましたか?
「あれねぇ……(笑い)。自分が取り組んできたことがあって、結果も必要な部分があるから、そういう意味ではプラスですけど、思うようにいかない部分もあるわけで。一軍でプレーしたいのはあったけれど、やりたいことは進んでいるというのはありましたので、そういう意味では、下を向くことはなかったですね」