巨人の最激戦区 「一塁レギュラー」に急浮上する意外な名前

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「まだレギュラーだって決まっていない」
 巨人の原監督は今年は全ポジションでの「競争」をあおっている。4日の日本ハム戦で新加入の井端弘和(38)が「2番・遊撃」で初めて守備に就いてのスタメン出場。初回の打席で左ヒジに死球を食らって退場した。この井端と不動の遊撃手だった坂本とのレギュラー争いに注目が集まっているのだが、「最激戦区」は別にある。一塁だ。現状では昨季打率.303のロペスが1番手。それでも、安泰な立場ではない。他のポジションから人がどんどん流れてくるからだ。

 まずは外野の新助っ人・アンダーソン。キャンプ中から「あの肩と足では外野はきつい。本当は一塁をやらせたいんだけどロペスがいるしね」と首脳陣を困らせていた。ここにきて本格的に一塁の練習を開始。WBCキューバ代表では正一塁手。打撃の状態が上向いてきただけに、ロペスとの競争に発展するかもしれない。

 次は主将の阿部。実戦4試合でまだ1安打。前日の練習で原監督から打撃指導を受けた。先週末の東京ドームでもアドバイスされている。若手ならまだしも、大黒柱への連日の指導は極めて異例。新人捕手の小林がここまでは上々の評価だけに、打撃に影響が出るようなら、捕手ではなく、一塁での起用が増えそうだと阿部も自覚しているようだ。

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