ホープの平幕遠藤 角界関係者がはじいた「相撲偏差値」は?
相撲マスコミや力士、親方などが作った言葉に「相撲偏差値」というものがある。
相手の分析から始まり、勝ちにいくまでの流れの組み立て、投げを打つタイミング。相手をいかに動かし、劣勢からでも瞬時に頭を働かせて巻き返せるかなど、これらがうまい力士は偏差値が高いといわれる。
では、偏差値が高いのは誰か。トップは間違いなく平幕の安美錦だ。
「大学受験でいえば偏差値75の東大レベルです。徹頭徹尾、シミュレーション通りの相撲を取った上で勝てる力士なんて、今の角界でも安美錦くらいのもの。運動神経も角界トップクラスなので、相撲巧者の名をほしいままにしている。ただ、昔から膝が悪く、ケガも多い力士なので安定した成績は残せていない」(相撲記者)
■白鵬、稀勢の里は…
相撲偏差値はあくまでアタマの中身。肝心の肉体に不安があれば強い力士とはいえない。その最たる例が若手のホープ、遠藤(23)だ。
「遠藤の相撲偏差値はおよそ68の早慶レベル。安美錦に続く白鵬、鶴竜には一歩及ばないくらいでしょう。その半面、肉体は幕内でも平均以下。去年の2月に入門したばかりですからね。体が出来ていないのでパワー不足。立ち合いの圧力も弱い。横綱、大関からすれば立ち合いで強く当たらなくても跳ね飛ばされる心配がないので、様子見をした上でじっくりと料理することが出来る。上位陣にとっては、強烈なぶちかましを得意とする千代大龍の方が遠藤よりよほど怖い存在ですよ」(前出の記者)