広島マエケンのメジャー移籍に影落とす「嫁姑不仲説」
「大ケガでなかったのは幸いだが、だとしてもメジャーが本気でマエケンを取りにいくかは不透明な部分もある」
と、某メジャー関係者が声を潜めてこう言う。
「高校時代から痛みに耐えて投げるタフな精神力があるし、投げ込みで肩をつくるタイプでもない。肩肘に負担がかからないフォームを工夫しているとは思う。ただそれでも、ここまで故障が続くと獲得する方は慎重になる。メジャーでは中4日で登板したり、長距離移動を強いられるなど、日本以上に体に負担がかかる。しかも、肩肘に関してはかなりシビア。田中将大を獲得したヤンキースも、慎重なメディカルチェックをした。25歳までに計1315イニングを投げ、日本シリーズでは160球で完投した翌日に抑え登板した。田中の場合は検査で大問題にはならなかったが、中には『マエダはタナカ以上に消耗している』とみている球団もある」
しかも、今オフのFA市場には、昨季サイ・ヤング賞を獲得したタイガースのシャーザー(29)を筆頭に大物投手がごまんと出てくる。入札金を出してでも獲得したいと考えた球団にとっても、今回のケガは獲得回避の決定打になるかもしれない。