王者奪回の切り札? 巨人の「新助っ人候補」に早くも不安材料
巨人の新外国人候補が明らかになった。11日のスポーツ報知が「巨人 先発W獲り」と書いた、レンジャーズの右腕マイルス・ミコラス(26)と左腕アーロン・ポレダ(28)の両投手である。系列紙が「頂点に返り咲くための戦力補強は、着々と進んでいる」と結んでいるのだから、確度は高いだろう。
今季、リーグ3連覇を果たしながら、CSで阪神に屈辱の4連敗を喫した巨人。エースの菅野を故障で欠いた投手陣の脆弱さが露呈しただけに、この2人の新外国人候補に寄せられる期待は大きいが……。
「まず、196センチの長身から投げるMAX151キロの速球が武器とされるミコラスの方ですが」とメジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏が続ける。
■小細工の多い日本野球に対応できるのか
「確かに、今季の直球の平均球速が約150キロと球は速いですが、その割に三振が取れないのが気がかりです。10試合に投げたメジャーでの今季の三振数は57回3分の1で38個。パドレスの3Aでクローザーを務めていた昨年も60回で40個です。球は速いがキレがなく、空振りを取れる変化球もないからです。それは一発病にも表れ、今季は8被本塁打。さらに気になるのが、得点圏被打率です。スコアリングポジションに走者を置いた場面で実に.469と打たれている。走者なしの場面では.224の被打率が、走者を置くと.368に跳ね上がる。神経質なタイプなのです。走者が出たらバントや盗塁など小細工の多い日本の野球に対応できるか、これも不安な点です」