株上がる遠藤、苦戦の逸ノ城 何が2人の“明暗”を分けたのか
期待の若手力士2人の明暗が分かれた。
ザンバラ髪のイケメン力士として13年に颯爽とデビューしたのが遠藤(24)。しかし、技に頼りがちで「下位には強いが上位には弱い」という相撲を繰り返していた。
昨年9月場所にやはりザンバラ髪で幕内に現れたのが「モンゴルの怪物」逸ノ城(21)。新入幕で12勝3敗と土俵を圧倒し、わずか1場所で関脇に昇進した。
その2人が初場所で苦しんでいる。12日目、遠藤は高安に勝つも、すでに8敗で負け越しは決まっている。逸ノ城は結びの一番で横綱日馬富士に立ち合い変化でかわされ、初の負け越しとなる8敗目を喫した。
いずれも伸び悩む両者だが、角界での評価は真っ二つ。株を上げているのは遠藤だ。北の湖理事長(元横綱)が言う。
「遠藤は以前に比べて、立ち合いの当たりが良くなっている。結果的に白星に結びついてはいないが、これまで以上に攻める姿勢が出ている」
逸ノ城については「立ち合いで当たっていない。体が大きい分、スピードがつけられないのは仕方ないが、一歩踏み込んで体重を乗せて当たっていない」と手厳しい。