田中将にはかえって重圧に ヤ軍「先発6人制」が抱える弊害
メジャーは日程や移動がシビアでも、ロースターは25人だ。日本のプロ野球のような「上がり」の投手をつくる余裕がない。先発6人制にすると、その分をリリーフ陣から回したり、投手陣を厚くするために、野手をマイナーに降格させたり、場合によっては契約が解除される可能性もある。先発の負担を減らすことで、チーム全体にしわ寄せがいくだけに、田中にはこれまで以上の重大な責任が伴う。
ジラルディ監督から課されたノルマは32試合。仮に4月中旬からの1カ月間を6人で回しても今季はちょうど、後半戦のローテーションにもよるが、30試合には達する見込み。昨年のような“夏休み”も許されないわけで、その右腕にかかるプレッシャーはハンパじゃない。