「初球ストライク」に日米差 広島黒田の39球見た評論家指摘

公開日: 更新日:

■指導者にも問題が

 評論家の権藤博氏も本紙のコラムで、NPBで議論されている試合のスピードアップを実現する方策として、「一にも二にもテンポを上げることだと思う。走者なしの場面で下位打線を迎えても、初球からボールを投げて様子を見るという投手すら多い」と、日本の投手がいかにムダなボール球を投げているかを指摘。

 続けて、「指導者にも原因がある。簡単にストライクを放るな、間合いを取れ、追い込んだら1球外せなどと、テンポが悪くなることばかり強制する。初球を痛打されると、怒鳴りあげるコーチもいる。それがますます投手を萎縮させる」と記していた。制球力という技術の問題、あってもストライクを投げることを恐れるメンタルの弱さ、間違ったことを教える指導者の問題……。

 いくら試合時間短縮を叫んだとしても、日本の投手の制球力、精神力が磨かれない限り、スピーディーな試合など見られない。黒田のこの日の姿は、日本野球のもろさを映し出してもいるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末