「5、6点は取らないと…」 開幕戦勝利の巨人にOBが苦言

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 昨年も巨人は貧打に泣かされた。それを原監督の「ベンチ主導の野球」でカバーしたということになっているが、実際はそうではない。昨季の61敗中、本塁打が出なかった試合は32試合。勝った試合で見ると、一発依存の傾向がさらに顕著に表れる。82勝のうち、一発が出た試合は61試合。本塁打なしで勝ったのはわずか21試合だった。総得点はリーグ4位なのに本塁打数は同2位。結局、巨人の野球は本塁打頼みなのである。

 原監督は試合後、「先取点、すぐに亀井の本塁打。これが大きかった。全員で、チーム力で勝った」とねぎらったものの、「細かいことはいろいろあるけど」と打線については言葉を濁した。理想とかけ離れた乏しい得点力。原監督には、勝ってなお不安が広がった開幕戦だったに違いない。

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