満身創痍の原巨人 バックアッパーに“浪人”中村紀が急浮上
「売り込みってほど大げさな話じゃないが、つい最近、本人を知る関係者から『どうですか?』という連絡が来たよ」
在京球団の編成担当がこう言った。
昨年10月にDeNAから戦力外通告を受け、現役続行の希望を表明しながらすっかり音沙汰のなくなった中村紀洋(41)の近況を、
「地元の芦屋で今も、かなりのトレーニングを積んでいるらしい。3度目の浪人生活にもめげることなく、復帰への意欲はいささかも衰えていないということだった」
と伝え聞き、
「他の球団にも話が行ってるのだとすれば、もしかしたら獲得を検討するところが出てくるかもしれないね。チーム状態が一向に上向かない巨人なんかいいんじゃない?」
と言うのだ。
一応、「紳士の球団」を自任し、今季のスローガンに「新成」を掲げて世代交代を推し進めようとする巨人が、今年7月で42歳になる浪人中の問題児を獲得するとは思えないが、開幕を前にチームが大ピンチを迎えているのは事実である。