野手陣は「穴があったら…」 広島マエケンがようやく2勝目
「久しぶりに勝てました!」
エースの言葉を聞いた野手陣は「穴があったら入りたい」心境だったに違いない。
29日のDeNA戦で広島の前田健太(27)が先発し、8回2失点の力投。ようやく今季2勝目を手にした。
前田はこの日の試合前まで5試合に先発し、防御率1.50で1勝2敗。援護すべき打線が沈黙し、前日まで20イニング無得点と、貧打に拍車がかかっていた。それだけに首脳陣もコーチも切羽詰まっていたのだろう。初回の無死一、二塁から3番丸に送りバントという、なりふり構わぬサインも出たほどだ。
その甲斐もあってか、初回一挙5得点。久々に勝ち星を得たエースは試合後、自身がイラストを描いたTシャツ姿でお立ち台に登場した。ご機嫌なマエケンに野手陣は安堵のため息だったろう。